1953 (昭和28) 年11月、5階から6・7階へ吹き抜ける山形屋劇場の修復が完了。
その舞台の緞帳（どんちょう 高さ3.8✕ 幅9m）は、郷土出身 洋画家、美術団体・二科展を率いる「東郷青児」の手により設置。
カンバス生地の制作にはじまり、現場の仕上げも東郷画伯と4人のスタッフが火の気のない劇場足場の上で、毎晩遅くまで取り組んだ苦労の大作です。南国の街をモチーフに、簡潔かつエキゾチックな雰囲気を漂わせる芸術作品は、圧倒的な存在感で劇場の風格を引き立てました。
現在、山形屋文化ホール (2号館6階)下りエスカレーター横壁面に作品を展示しています。